景徳鎮紀行

 

今回のブログは「景徳鎮の紀行」、といっても行ったのは三年も前の話・・・

三年も経って今更感があるのだが、自分の中で何も整理がついていなく写真もほったらかしの冬眠状態だったのだが、久しぶりに見てみると沸き立つもを感じたので書いてみることにしました。

ガイドブックのようには書けないので場所など情報を知りたい方はWikipediaなどで調べてもらいたい。

昔から焼き物が好きでなんとか焼きの里などに出かけて行っては直販店などに入り棚の上や足下に押し込められている焼き物を物色して歩くのが好きでした。仕事でも陶芸家など作家さん仕事場に入っては同じことをしています。

そんな調子であの有名な景徳鎮に触れてみようかと思い立ち行ってみたのが三年前のことでした。

 

 

<ザ・中国って感じ>

 

自分の中で景徳鎮といえば「極薄の高級品」のイメージがあって、出来ればそのイメージを実感できるものが見られないだろうかと歩き回ってみたのです。

・・・といってもそんなイメージそこらに中にあるわけではありません。山間の村に登り窯の煙突があちらにもこちらにも見られるなどという風情は全くありません。街は工業都市の容貌でデカイだけでした。陶磁器を扱う問屋街が町の中心地に整備され梱包された荷物が店先に積み上げられているのです。

街中にある窯元といえば四角い工場ビルの中でシステマティックなお仕事が見られる塩梅です。

意気揚々と浮かれた旅気分は早々に萎えることになりました。

”なんか寂しなぁ・・・”と回族の食堂で呟いたのを覚えています。

 

<博覧区の蓮池にて>

 

改めて旅のガイドブックを開いてみたのでした。日本から持ってきたガイドブックには景徳鎮の街情報はあまりにも少いです・・・もしかして景徳鎮って人気がないのかも?

とりあえずガイドブックに載っていた「景徳鎮古窯民俗博覧区」という所に行くことにしたのです。

ここはこの名前の通り景徳鎮の歴史に触れられる場所でした。広い敷地に職人の暮らし〜商人の館まで見栄え良く配置し展示してありました。古い窯も移築されてあるし、職人の作業も常時見られる仕組みです。現役の窯も幾つもありよく出来た施設でした。

 

<これ度でかい大壺。無造作に地面に置いてあって危ないっつーの>

 

  

<観光用のエキジビジョンにしては見事だなぁ〜と思って見ていたのですが、ここは大マジの熟練職人さん達がド真剣にお仕事をされているのでした>

 

 

<ここは現役の窯です。5〜6窯ほど並んでおります>

 

<壁に貼られたお皿も年代もかもしれないなぁ・・・と想像>

 

この景徳鎮古窯民俗博覧区以外にも郊外に作家さん達が暮らす村があるというので尋ねて来ました。・・・まあ一昔前のコミニティー・・・ビレッジですね。ワークショップがあって、お洒落なカフェや民宿が立ち並んでいたりします。

短い滞在で見落としたところは沢山あったと思いますが、あの景徳鎮とはこの様な土地で生まれ、北京に運ばれ、そして世界に運ばれ幾世代の人々を楽しませたのかと考えると悠久の時にふれた心地がしました。

 

<初めに載せた写真のお皿にはこのような解説がありました。>