斜陽館正面
言わずと知れた文豪太宰治の生家である。
どのアクセスマップにも新青森駅から車で45分と記されてある。車を借りて北へ向かう。高速道から国道だか県道だか田んぼに挟まれた一本道を走って行く。右手にはそれほど高くない山並みが続いていた。山に囲まれた盆地で育った為かどの土地に行ってもなんとも無しに山を見る。山が高いとか低いとか、近いとか遠いとか、そういうところから始めての土地に入って行くのだ。別に高い山が好きで低い山が嫌いだなどというわけでない。山が見えなければないで”ああ、山がないなぁ”と思うだけなのだけれど・・・
カーナビに従い迷うことなく斜陽館には着いた。
斜陽館はデカイ。「これは旅館か?」とまず思う。
大地主として住むにはこのくらい大きくて広い家が必要だったのだろう・・・
一階から二階まで順序よく見て回る。和洋折衷大小の部屋がとにかく多い。まだあるの!?ってぐらい並んでいる。土間、板の間、台所、蔵と随分建てたなぁと見て回ったのだが、太宰治が暮らしていた当時はもっと建物があったようだ・・・
疎開の家
この斜陽館とは別に太宰治が疎開した家というのが斜陽館の裏手に建っていた。
こちらの建物を管理している人が教えてくれたが、こちらの疎開の家はもともと斜陽館と繋がった建物だったが、(いろいろあって)現在の場所にそのまま移動させて来たものなんだよ。というお話だった。
そのままって・・・移築じゃなくて、運んだらしい。スゴすぎない?
太宰治はこの建物で多くの有名な作品を書き上げたそうです。
陳列ケースにはここで書き上げられた作品がずらりと並べてありました。
疎開の家は素通りする人が多いと管理をされている人は寂しそうに言ってました。