蝋燭能

久しぶりに能を観てきました。
演し物は「安達原」。
ポスターには「蝋燭能 〜みちのく鬼女伝説〜」というタイトルが付いています。
隣駅の駅前にある建物の大ホールが会場と云うことと、みちのく鬼女伝説と云うサブタイトルに心惹かれ、いそいそと出掛けて行ったのでした。
仕舞「山姥」観世善之、狂言「附子」野村萬斎、能「安達原」小島英明。なんと贅沢な顔ぶれでしょう・・・

「みちのく鬼女伝説」と聞けば私にはピンとくるものがありました。それは小学校の遠足かなにかで出掛けた安達ヶ原。そのバスのなかで聞かされた鬼婆伝説が小学生の身に強烈なインパクトで記憶に残っていたのでした・・・
「みちのく鬼女伝説」の文字を読み、直ぐに安達ヶ原の鬼婆伝説が結び付きました。
演目には安達原の文字が載っている・・・これは見のがすわけにはいくまい!と思うのは自然の流れでしょう・・・

「蝋燭能」というのは耳馴染みがなかったのですが、これは野外でおこなわれる薪能の雰囲気を屋内で味わっていただこうと考え出されたものだそうです。

・・・なるほどね。
そう云えば随分前に芝の増上寺薪能を一度だけ観たことがあったっけ・・・
能をこうして大ホールで観るのも始めてのことです。
会場に入り、こんな無駄に広いホールでも出来るものなのか?と半信半疑でいたのですが・・・
凄いものですね〜
始まってものの数秒・・・もう惹き込まれていました。
いや〜最高に贅沢な時間を過ごせたことに、感謝感謝です!