本の言葉

最近読んだ本で引っかかった言葉。

「情というのは知識の温度を変え、知というのは情報の明度を変える。それによって見聞したことから雑色や雑音が消え、ものごとの本質がみえることがある。」

宮城谷昌光氏の作品「子産」より

宮城谷小説らしい綺麗な言葉が並んでいるなと思いました。とくに出だしの「情というのは知識の温度を変え」というところが好きです。
こういう言葉は実用書あたりだと陳腐で残らないんですよね。

子産(上) (講談社文庫)

子産(上) (講談社文庫)