マイケルとサルガドから貰った幸せ

abiquiu2009-11-08

先週はマイケル・ジャクソンの映画「THIS IS IT」とセバスチャン・サルガドの写真展「AFRICA 〜生きとし生けるものの未来へ〜」を見てきました。
マイケルの映画は言葉にするとコンサートのメーキングビデオとなるんだろうけど、やっぱりラストコンサートが実現しなかった今、意味合いが全く違うものに思えました。これはナショナル・ジオグラフィック的な人類の文化遺産として残されるものに通じるのではないかと思いました。
スクリーンの中で舞台に立つマイケルはゴシップ映像で見るマイケルとは全然違い、とても自由で生き生きと存在してました。マイケルが本来居るべき所に居る。というのが伝わってきました。この映画が急遽作られたのには利害関係が強く感じられますが、物作りに誠実に取り組むマイケルが見られて凄く良かったです。
セバスチャン・サルガドの写真展は随分前に渋谷の文化村で見た記憶があるのですが・・・たぶん二回目です。
報道写真家集団マグナムのメンバーということぐらいしか知りませんでしたが、今回はサルガド氏がアフリカに思いを入れて撮っているメッセージがよく出ている写真展だと感じました。
主観ですがサルガド氏の報道写真は先ず「美しい!」というのが印象に残ります。報道写真なので戦場や死体や飢餓・苦痛など映像として目に飛び込んで来るのですが、写真展として感じるのは「美しいものを見た」というものなのです。以前見た時にも同様な感じを持ちました。世界中の過酷な労働の現場を撮ったものでしたが、サルガド氏の目を通したモノクロの世界は美し世界なのです。たぶん報道写真家としての資質と作家としての資質が上手く融合さてれいる人なのでしょう。
先週は良い物を二つも見られて幸せでした。