Magnolia=白木蓮

私は花の中でのとりわけ白木蓮が好きです。
梅と桜が入れ替わるほんのひと時に咲きこぼれる様に開く大振りの白い花弁が可憐に見えてしかたがない。
一度育ててみようかと思い五六十センチほどの苗木を手に入れてみました。マンションのベランダで大きな鉢に植え替えてみたが一度も花を付けることなく枯れさせてしまった苦い経験があります。
やはりこの花は大地に根を張った大きな幹に咲くのが良いものだということに思い至りました。
花は咲き始めるとあっという間に花弁を大きく開き、そのまま剥けるように外側から抜け落ちてい行く。花弁が抜け落ち最後はめしべだけが残される。足下には未だ瑞々しい白色を残した花びらで埋め尽くされます。
私はこの花の咲き開いた姿よりも蕾みが大きく膨らんで咲き始めた、この一瞬の姿がなによりも好きなのです。
いつでも目にしたいものですが、やはり一年に一回、決まった時期に見るのが良いのかもしれませんね。